介護士は高齢者の生活の補助をするのが仕事ですが、利用者が尊厳を損なわないように適切な対応をすることが求められます。
介護職員が利用者の尊厳を損なわないようにするには、利用者を一人の人間として見て敬意を払うことが重要です。
利用者の尊厳を保持した介護をするには、プライバシーの保護を念頭に置く、身体面や精神面で適切な対応をする、接遇マナーを守るというものです。
さらに、必要以上に身体拘束をしないことも利用者の尊厳を損なわないために大切なことです。
まずは、プライバシーの保護をすることを意識しましょう。
利用者や利用者家族の家庭事情に必要以上に口をはさまないこと、利用者の私物を許可なく触らないことなどが該当します。
利用者が入浴する時に他の利用者から見えないように配慮することも大切なことです。
次に、精神面で尊厳を損なわないようにするには、職員が言葉遣いや心がけに対して気をつける必要があります。
利用者に赤ちゃん言葉を使う、上から目線で接する、タメ口を使うなどということをしないようにしましょう。
利用者を不安にさせないために、一人で放置しない、驚かせたり怖がらせたりしないように気を配ることも大切です。
さらに、身体面で尊厳を損なわないようにするには、利用者の身体の健康状態が悪化することを積極的に防ぐことが求められます。
誤嚥の発生を見過ごす、手荒い介護をするなどということを職員がしてはいけません。